読書日記 「城」
「城」(フランツ・カフカ、角川文庫クラシックス)
「審判」以来久し振りにカフカ読んだ。
「審判」は全篇重っ苦しい焦燥感に苛まれる、読んでてなんだか胃が痛くなる話だったように思うけど(それが面白さでもあるか)、「城」はそれに比べると随分明るい雰囲気があるね。
主人公が「魔法先生ネギま!」並にモテモテだからかも(いや、なんか違うぞ、それ(笑))
まぁね。
色々なんか難しい解釈もあるんだろうけど、個人的には不条理コメディとして読んだ。
なんだか噛み合ってんだか噛み合ってないんだかわからない会話、A をしないために A をする、なぜなら A が嫌いだから、といった感じの破綻してる論理、しかも、我々に近しい存在に思える主人公すらも、その破綻した論理にさほど強く疑義を示さない、細部でも全体でもリフレインする繰言…
「うはははは、なんだそりゃ訳わかんねぇよ(笑)」とウケながら読んだお気楽読者なのであった。
で、不条理コメディとして読んでても、不安感・焦燥感はやっぱり感じるんだよね。
でも、そういったモヤモヤした不安をリズムに、妙なコミカルな展開がメロディとして奏でられてる、不安楽しい(なによ、それ)気分。
そうだねぇ。
この文明社会を一度バラして、組み立て直して、なんだか元と違うんだけどそれはそれで回ってる世界に、それよりは我々に近い状態に組み立て直した(でも、やっぱりなんだかちょっと違う)主人公を放り込んで、異なるロジカルの絡み合いから自動的に生成されるギクシャク感を見せられた。
我々の知ってる社会では決してそれらのトラブルは起こらないんだけど、しかし、似たようなトラブルぐらいなら誰しも経験しているものだから、親近感を覚えるエキゾチックみたいなものを感じる。
そんな感じかなぁ(自分で書いてても、わかるようなわからんような…(笑))
難しく考えて読むのはしんどいから、こーゆー風なイージーな読み方。
すると、なかなか楽しかったんで、得した気分。
本当に真面目に考えるのが苦手なんだなぁ、わたし、と思うね(笑)
実に参考にならない感想だ。
これなら、安部公房の「砂の女」も楽しんで読めるのかも。
再読しよっかなぁ。
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