機械に「ここか?ここがええんか?」と言われる未来
電車の吊り広告で見た時は、色物かと思ったけど、基本的には、特定のジャンル用なのね。
それなら、確かに、充分に「重要シーン」のパターン化は(無論、完全に、ではないにしろ)可能だと思うんで、案外面白いな。
いや、最初さ、広告見た時、ドラマだろうが映画だろうがアニメだろうがバラエティだろうが、なんでも全自動で見所をダイジェストにする、とか、そういうトンデモな主張かと思ってハラハラしたのよ(笑)
絵と音の動きで判断する、ってのは予想内だけど、流石にノンジャンルでそれがまともに機能するようにチューニング出来るとは思えないもんね。
実際に使うとどの程度の精度なのかわからないけど、とりあえず、限界がそれなりに低い事をある程度明らかにしてるんで、素直に「ほう、面白いじゃん」と思えるかな。
いや、これで買うか?と言われたら買わないけどさぁ(笑)
NTT 系とか好きそうだよね、こういうパターン解析。
まぁ、(ないと思うけど)凄いパターン解析技術が進歩して、マジでノンジャンルで充分な精度のダイジェストが作れるようになったらと想像すると、非常にしょんぼりするね(笑)
人間の自由意志だ、精神だ、といったところで、その行動による情報量はスカスカで、情報量なりに圧縮すると、驚くほど縮んで(実のところ、これ自体には異存はない)、しかも、その圧縮に、ソース毎に人力による外部からの創意を加える必要すらなく、(多少複雑でも)パターン化された圧縮アルゴリズムで、無差別に圧縮する事が出来る、としたら、なにやら凹む。
更に突き詰めると、この圧縮アルゴリズムを逆に応用すると、芯となる純粋な情報に近いソースさえあれば、後は適切にノイズを補って、自然に感じる(偽の)全体を再構成出来るんじゃないか、とか考えちまったり。
音声圧縮で、ローパスフィルタでフィルタリングされた部分を予想補完する事で、擬似的な高音質にする技術みたいな要領で。
芯の部分すら、ランダムで作った核を、理論と流行による添削アルゴリズムで、それらしい形に整形すると、最低限以上のクオリティで自動生成出来るようになったりしたら、人間の創造性がなくても創作物が作れるね。
SF だな、と思うけど。
(真の意味での人工知能ならともかく)ただの機械に、感動を提供される未来、というのは、凄い嫌な未来図なんだけど、妙にわくわくする(笑)
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コメント
スタニスワフ・レム『完全な真空』『虚数』の世界だなあ
投稿: ひろ | 2005.06.01 04:04
あ、読んでないですね、そう言えば。
書いてる時、ファウンデーションに出てきた、自然言語圧縮(みたいなの。うろ覚え)は脳裏にちらついてましたが。
社交辞令、常套句、婉曲語法が使われてて長々としてるけど、つまるところ、「全面降伏せよ」に尽きる文章、とか。
でも、これは我々の日常でもそこそこ感じるかな。
「色々理窟並べたり、情に訴えたりしてるけど、要は『俺の言う事を聞け』なんだろ」ってな按配で。
自然言語の冗長性を利用して、語句や文字を歯抜け状態にしても、元の文章を充分な精度で脳内補完出来る、って、自然言語の不可逆圧縮、なんてのもどっかで見た記憶です。
まぁ、これ、どの程度真面目な主張なのか、よく掴めなかったんですが(笑)
投稿: SUS | 2005.06.01 21:05